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課題発見力を高めるデザイン思考ワークショップ - 「次世代につながるコザの日常」をテーマに実施



2024年5月17日〜18日の2日間で、コザスタートアップ商店街内にあるLagoon KOZAにてデザイン思考ワークショップを開催いたしました。


今回のワークショップのテーマは「次世代につながるコザの日常」をデザインすること。ユニークな歴史を持つコザには、光の部分もあれば、陰の部分も存在します。様々な社会課題の負の連鎖を止めるために、解決策を考えていきました。


コザスタートアップ商店街全体マップ

デザイン思考ワークショップでは、県内外合わせて計20名が参加し、コザで巻き起こる社会課題をテーマにワークショップを実施いたしました。


今回は2日間のワークショップの中で、1日目はコザの文化や歴史について学び、2日目はコザで巻き起こる社会課題である「シングルマザーの貧困」についての課題の深掘りと解決策のアイディア出しを行います。


講師を務める嶋根さんからワークショップとコザについて説明

1日目は、ワークショップの概要説明と、参加者の自己紹介からスタートしました。


今回、半分以上の方が県外(東京、神奈川、福岡)から参加されており、沖縄に初めて訪れたという方も。

スタートアップ企業に勤める方、新規事業開発部を担当されている方など、新しいビジネス創出に向けて挑戦している方達が集まりました。


参加者それぞれから自己紹介の様子、県外から訪れた参加者が揃いました

自己紹介を終えると、会場を飛び出してコザの街を巡り、コザの文化や歴史についてフィールドワークしていきます。


今回コザを案内してくれた嶋根さんは、Lagoon KOZAの創業時(スタートアップカフェ)から立ち上げに関わっていたメンバーの一人です。

スタートアップカフェになる前の建物の姿や、どうしてこの場所を選んだかなども説明していただきました。


Lagoon KOZAからスタートし、コザの街を一周します

パークアベニューでは、1950年代から現代までの写真を用意していただき、これまでの変遷を学ぶことができました。


コザといえば1970年代に起こった「コザ騒動」(米軍関係者の車を次々と焼き払う事件)が有名ですが、なぜそのような事件が起こってしまったのか、過去から振り返ることで当時の人たちの気持ちを感じることができました。


過去の写真を見ながら、パークアベニューの歴史を学びます

ゲート通りでは、沖縄市の戦後史を学べるヒストリートを訪れ、様々な資料を見ながら当時の沖縄の様子を学びました。


戦後の沖縄市に関する資料を無料で見ることができるヒストリート

その後も、フリースクール琉究学舎こてらすの話や、まちなか留学を提供しているコザから始まったスタートアップ企業HelloWorld株式会社の話など、現地で教育・貧困の改善に向けて活動している方の話を聞きながら、コザの現状についてインプットすることができました。


1日目の最後はコザをテーマにした映画を鑑賞し終了。


懇親会では金曜日のコザナイトを楽しみながら、フィールドワークでの学びについて盛り上がりました。


コザナイトの定番PRINCEにて

2日目は朝から集合し、前日のインプットを活かしながらデザイン思考ワークショップに取り組んでいきます。

まず最初に、原さんからデザイン思考についての概要や考え方をインプットしていただきました。

デザイン思考を生かした様々な実例なども見せていただき、課題解決に向けて斬新かつインパクトのあるアイディア例を学ぶことができました。


2日目は原さんによるデザイン思考ワークショップ

デザイン思考について学んだ後は、今回のテーマである「貧困の連鎖」に関するインプットを行いました。


実際にコザで起こっているシングルマザーの問題をテーマにした映画「遠いところ」をご紹介いただき、映画のあらすじを聞きながら、どんな課題が起こっているかを学びました。


そして今回は沖縄に住むシングルマザーさん4名を現地にお呼びし、これまでの経歴やどんな問題が起こっていたかを話していただきました。


沖縄で暮らすシングルマザーのリアルをオープンにお話しいただきました

インプットを終え、いよいよワークショップに取り組みます。


今回のワークショップの流れは、


①ペルソナ共感マップ作り

②カスタマージャーニーマップ

③課題の再定義

④アイディエーション


となっています。


沖縄のシングルマザーさんをペルソナとし、10代、20代、30代、40代とそれぞれの年代のペルソナを設定し取り組みました。


カスタマージャーニーマップでは、ペルソナの1日の行動・タッチポイント・感情の流れを追うことで、真の課題を発見できるようにしていきます。


課題を定義したら、解決策として何があるかアイディア出しを行いました。


付箋を使いながらワークショップに取り組む様子

最後は、それぞれが定義した課題、そして解決策として考えたアイディアを発表していきます。


マンガのような形式で、イラストも使いながらアイディアについて発表しました。


今回のワークショップで生まれたアイディアを発表

発表後の質疑応答では「アイディアだけで終わらせることなく、具体的に実行するにはどうしたらいいか?」という議論もたくさん生まれました。


ワークショップのあとの懇親会では、Lagoon KOZAを運営する琉球ミライが提供するケータリングを用意し、今回のワークショップでの内容を語りながら過ごしました。


Lagoon KOZAにて提供しているケータリングメニュー

2日目の夜はLagoon KOZAにて懇親会、とっても楽しそう!

2日間のワークショップを通して、参加者の皆さんからは下記のような感想をいただいています。


年代も住む場所も職業も違う人が集まって、同じテーマで共感しながら考えていく工程では、一人では思いつかないことが出てくるので学びになっています。
コザの街を見ながら現地の方と話していくうちに、コザがとても好きになりました! また、今回参加したバックグラウンドが違う皆様と出会ったことで、仕事やプライベートにかかわらず新しい視点を得ることができてとても新鮮でした!!!

普段の生活の中にはない出会いを通して、新しいアイディアが生まれるきっかけになる時間になりました。



シーサーポーズで記念撮影、2日間お疲れ様でした!


コザスタートアップ商店街では、今回のような研修を実施できる施設・運営体制を整えております。


課題に合わせた研修コンテンツの作成も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。


以上、デザイン思考ワークショップのイベントレポートでした!

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